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映画「ブラインドネス」 伊勢谷が手応え語る

22日公開


 今年5月、カンヌ映画祭の開幕を飾ったカナダ、ブラジル、日本合作の「ブラインドネス」。“失明病”に覆われていく極限状況下の世界を描いた話題作の公開(22日)を前に、「最初に失明した男」を演じた伊勢谷友介=写真=が名古屋を訪れた。

 ある日本人男性(伊勢谷)が運転中、突然視力を失った。なぞの病は爆発的な勢いで広がり、感染者の強制隔離が始まる。軍監視下の収容所で次第にエゴをむき出しにしていく患者たち。その様子を、盲目を装って紛れ込んだ一人の女(ジュリアン・ムーア)が目撃していた。原作はノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説「白の闇」だ。

 監督は「シティ・オブ・ゴッド」などで知られるフェルナンド・メイレレス。オーディションでこの役をかち得た伊勢谷は「大好きな監督だからどうしても出たかった。一緒にやってみて、あこがれが尊敬に変わりました」と振り返る。

 「技術やテーマ面でチャレンジを重ねるだけでなく、100%をめざすスタッフや役者を束ねて、創造的でしかもリラックスした雰囲気をつくり上げていた。劇中で描かれるのは最悪の状況でしたが、僕にとっては最高の撮影現場。意識の高い共演者たちとの垣根のない意見交換も楽しかった」

 東京芸大美術学部在学中に映画「ワンダフルライフ」でデビューして10年。米で映画制作を学び、監督・脚本・主演作「カクト」(2002年)を発表するなど、二枚目俳優の枠にとどまらない活動を展開している。

 「本作との出会いは自分を再確認する意味もあったと思う。見えなくなる物語は『君は世界が見えているのか。それを行動につなげていけるのか』という問いかけに通じる」。環境問題に取り組むプロジェクトを起動させた所だという。


2008年11月20日  読売新聞)
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