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仮想現実にタッチ 「HIROV」商品化岐阜大など共同開発 ロボット9月にも販売![]() 専用の指ホルダーを付け、ロボットの指にあてがって操作
ロボットハンドの5本の指を通して、仮想現実(VR)の世界でモノに触れた感触を味わうことができるロボット「HIROV」の商品化が決まり、9月にも販売されることになった。産官学連携のロボット研究開発が商品化されるのは、県内で初めて。9月中旬から1000万円以下で販売を開始する予定。 HIROVは、岐阜大学工学部の川崎晴久教授の研究グループと、東海地区の3企業などが共同開発した。人間とほぼ同じように動く指とアーム(腕)を持ち、専用ホルダーを付けた自分の指をロボットの指に当て、画面に映し出された物体に触れると、その触感が指先に伝わる仕組みだ。 活用方法は様々にある。乳がん患者の胸の映像に触れてがんを探す触診や、仮想空間のハサミ、メスなどを使って皮膚、臓器を切断する手術トレーニングなど医療現場で活用できる。言葉では伝えきれない製造現場で、重量感や硬軟など指先の微妙な感覚を疑似体験し、熟練者の技術を保存、伝承することも可能になった。 ![]() HIROと立体映像を使った乳がんの触診
HIROは2001年から開発に着手。05年の愛・地球博(愛知万博)ではHIROUを展示し、「未来科学百科事典」として来場者に恐竜の肌触りや、重力の異なる惑星で変わる石の重さを体感させた。HIROVは、約100本あった配線を12本にまとめ、アーム内に内蔵するなど改良を重ね、実用化に結びつけた。 今後の課題は、活用ソフトの開発だ。6月末に東京の展示会に出展すると、「V用のソフトを開発したい」という申し出が相次いだ。川崎教授は「万博の未来科学百科事典を発展させて、博物館に置いたHIROで子供たちが未知のものを自由に体感できるようになるといいですね」と楽しそうに話している。 研究に参加した関市の精密機械の設計・加工会社「丸富精工」が販売窓口となる。 (2008年7月12日 読売新聞)
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