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空を見上げて

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子と親のためのアロマ

アロマセラピスト、藤香(とうか)まさえさん 43

「アロマを使った発達障害支援は業界でも新しい試み。試行錯誤の日々だが、天命だと思って取り組んでいます」


「子供と親の困難を少しでも癒やしたい」と藤香さん

 アロマの甘い香りが緊張感を解きほぐす。名古屋市内のサロンで月に一度開かれるアロマ講座は、十数人の少人数制だ。主に発達障害児の保護者が対象だが、中には保育士や幼稚園の教諭の姿もある。「まず保護者自身がリラックスすることから始めています」

 アロマの基礎知識から子供へのアロママッサージ法まで。子供と保護者に寄り添ったきめ細かい講座内容に、参加者たちは、「なるほど」といった表情で大きくうなずいた。

◎  ◎

 「人の心に触れられるアロマセラピーを学びたい」と1995年、本場の英国に渡り、猛勉強の末、アロマセラピストの資格を取得。帰国後、名古屋で夢だったサロンを開いた。

 仕事は順調だったが、長男が2歳の時、発達障害と診断された。有効な治療法も無く、暗闇に放り出されたような日々の中、「アロマで何かできないか」と思いついた。独学でアロマセラピーと発達障害支援の関係を学び、さらに米国、英国で専門知識を深めた。

◎  ◎

 2006年、長男と移り住んだ北海道で転機が訪れた。長男が通う無認可の小学校で、同じような症状を抱えた生徒数人に、アロママッサージを週1回行ったところ、行動が落ち着いたり、良く眠れるようになったり。学んだことが実証されたように感じた。また同じ立場の保護者と悩みや苦しみ、喜びも共有できた。

 「息子が開いてくれた扉かもしれない」。07年9月、全国でも珍しい、発達障害児を持つ保護者向けのアロマ講座を、名古屋で始めた。不定期だった講座が月1回の定期講座になったのは今年10月から。全国から参加者が増え、「子供とのかかわりが楽しくなった」「自分自身が癒やされた」とうれしい声が次々と寄せられている。

 「アロマセラピーが、参加者にとって、楽しく前向きに子供と接するきっかけになればと思う」と今後の抱負を語った。

(今井正俊)


2008年12月14日  読売新聞)
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