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農山村の可能性探る◎ビジネス◎地域資源バンクNIU社長 西井勢津子さん 37![]() 多気町で会社を始めた西井さん
多気町 コーディネーターとして講師を招いた勉強会などを企画し、その志を応援する。来月から、全5回のビジネス講座を開く。農家との交流を図る観光ビジネスなどを考える人たちに、農山村で活動するNPO法人代表らの講義を通じて農山村の資源や都市の需要などについて学んでもらう。 会社運営に必要な費用は、主に企業や行政から委託を受けた事業で生み出すつもりだ。 松阪市出身。結婚を機に雑貨販売会社を退職した後の2004年、NPOバンク「コミュニティ・ユース・バンクmomo(モモ)」(名古屋市)を知った。市民らから出資を募り、地域に根ざした事業を支援する団体で6年間、主に融資業務を担当した。 岐阜県郡上市で自然体験などを提供するNPOに150万円を融資したことが忘れられない。大学を卒業したばかりの若者たちは当初、製材所でアルバイトしながら返済していたが、事業を軌道に乗せ、返済期限の3年で完済した。 「地域で働きたい人たちを応援し、それが形となった。様々な生き方や働き方があり、それを助けることがよりよい社会づくりにつながるのでは」 2006年から今年4月までは、エコグッズの販売など地域での起業を助けるNPO法人「起業支援ネット」の事業推進局長として働いた。 NIUの設立には、会社員時代の蓄えを崩した。長女は1歳だが、「育児があるから何もできないではなくて、30年後の自分を考えて、やれることをやると決めた」。事務所を実家近くの多気町に置き、社名を地名からとったのは、地元への愛着と、ここで頑張り抜きたいとの覚悟を決めたからだ。「気楽に立ち寄ってもらえる場所にしたい」と、事務所は地域住民とお茶を飲む交流の場にもなっている。 モモの木村真樹代表理事(33)は「農山村に絞った取り組みで興味深い。地域に入り込んでほしい」と語る。起業支援ネット理事の関戸美恵子さん(64)は、「周りから愛される力を持つ。彼女の事業がどのように地域を変えていくのか楽しみ」とエールを送る。 会社員の夫(38)と長女とともに県内に移る準備を進めている。「農業や林業などの一次産業は命に直接関わる産業。魅力的な農山村をつくるため、人生を懸けたい」 (小栗靖彦) (2011年6月20日 読売新聞)
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