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「将来、海外に行きたい」

名古屋グランパスDF 吉田麻也さん


 サッカーJリーグ・名古屋グランパスのDF吉田麻也選手を、チームのクラブハウスがある愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターに訪ねました。麻也選手は私と同い年の21歳。からかわれやすいタイプで、チーム1の“いじられキャラ”と聞いていましたが、インタビューでは逆に、私がいじられてしまうくらい面白い選手でした。同級生だからこそ聞けるプライベートな話もあり、取材の時間が足りなくなってしまいました。

 ――この近くの食堂に行ったことがありますが、グランパスの選手のサインが飾ってありました。

 吉田 そこ、行きます。ほかの店で(舞、真央)姉妹の写真を見たこともあります。結構、近くにいるんだなあと思ってました。

 ――普通に出歩いてますよ。オフは何をしてますか。

 吉田 (名古屋の繁華街)栄に行って、買い物をしたり。

 ――気づかれませんか。

 吉田 声をかけられたら、笑って「こんちわ」って。舞ちゃんこそ大丈夫ですか。

 ――真央と一緒だとわかっちゃうんです。一人なら、「もしかしたら」って二度見されるくらい。

 吉田 気が小さいんで、二度見されると汗が出てきて。いつも隅っこ歩いてるんです。でかいのが隅っこ歩いていたら、おれかなと思って下さい。

 ――サッカーのこと聞きますね。北京五輪はどうでしたか。

 吉田 不完全燃焼でした。代表に選ばれた後、守りに入ってしまった。五輪で先発からはずされた理由をそう考えています。

 ――悔いが残りますね。

 吉田 出場できたのは最後のオランダ戦だけ。(既に日本の敗退が決まり)失うものはなかったので、持ち味を全部出そうと思っていました。世界的なFWをマークして、こんな選手が普通にいるんだって、世界を実感できました。この経験から常に積極性を意識して、今年は成長できたと思います。

 ――オランダに行くのではという話を聞きましたが。

 吉田 オランダ戦のプレーが結果的に、オファーにつながったと思います。そういう意味では、苦い経験も良かった。ただ、まだ何も決まっていないんです。将来、海外に行きたいとは思ってます。

 ――応援は力になりますか。

 吉田 満員のスタンドを見ると、アドレナリンが出ます。点を取った時なんか、たまらなく気持ちいい。ありがとうって言いたい。試合を見に来て下さい。

 ――ゴールを決めたら、何かポーズを決めてくれますか。

 吉田 じゃあ、こう。イナバウアーですが、違いますか。



 吉田麻也(よしだ・まや)
 1988年、長崎県出身。小学2年でサッカーを始め、中学からグランパスユースに参加。背番号4。身長1メートル87、体重81キロ。2008年の北京五輪代表。今季のJリーグでは30試合に出場し、4得点。名前は「麻のように強くなってほしい」という両親の願いが込められている。映画好きで、最近見たのは邦画「天使の恋」。


大きな体にオーラいっぱい

 大きな体には、さわやかさとアスリートとしてのオーラが詰まっていると感じました。

 中学生の時から故郷の長崎を離れ、愛知へ。好きなサッカーをしている時は寂しさを忘れたけど、帰途につくと途端に寂しさが募ったと話してくれました。そんな麻也選手を、勇気づけてくれたのはお兄さん。福岡市の会社に勤めていたのに、こちらに来て一緒に暮らしてくれたそうです。何度も感謝の言葉が聞かれました。家族の支えは大切ですね。

 私が試合を見に行った時、ゴールを決めたら、トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんをまねてイナバウアーのポーズをすると言ってくれました。私と、ピッチの上の麻也選手。どっちがうまくできるか競争です。13日は、名古屋グランパス対FC岐阜の天皇杯準々決勝ですね。

 浅田舞さん
 1988年、名古屋市生まれ。21歳。中京大学3年。7歳で妹の真央選手とスケートを始め、国内外の大会で活躍している。


2009年12月13日  読売新聞)
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